過去の新規情報
VOL.2-3-2
過去の新規情報 (2000.07.01〜2000.12.22)
2000/12/22 トラジローの森ネットワークが受賞
北海道の生活文化の向上や産業の発展などに寄与しようと、平成4年から読売新聞北海道支社が創設している「北のくらし大賞」に、野生動物のための森作り(苫小牧市 トラジローの森ネットワーク)が準大賞を受賞しました。「フーテンの寅さん」のようにふらふらと歩き回るので、こう名付けられたヒグマの「寅次郎」。苫小牧市周辺の東西約80キロに及ぶその行動範囲に、わずかに残された森「緑のコリドー(回廊)」を保全することで、同ネットは野生動物と人間との共生を目指しています。今年2月、寅次郎の移動ルート上にある1市3町の森づくり市民団体5グループで「トラジローの森ネットワーク」が発足。北海道大学苫小牧演習林のヒグマ研究者グループが、3年前に捕獲した雄のヒグマに電波発信機をつけて追跡調査を行ったところ、人目を避けて道央自動車道や工業地帯を通り抜け、日高地方と胆振地方を行き来していることが分かりました。ところがその通り道の森は、国道の拡幅工事や空港滑走路の延長などで、分断の危機にあります。トラジローの森ネットワークの青井俊樹代表(元北大苫小牧演習林長/岩手大学教授)は、「開発前の森林買収など、今後も精力的に
森づりに取り組みたい。準大賞の受賞で活動に弾みがつく」と感激しています。(読売新聞北海道版 平成12年12月12日)
2000/12/22 クマの誤捕殺を防ぐ提案
最近、全国各地でイノシシ用の捕獲罠に誤ってツキノワグマがかかり、それを捕殺する事件が増えています。弊社の「クマ被害防除」のページに、イノシシ用の罠でクマの誤捕殺を防ぐ提案を新しく載せました。
2000/12/21 第4回東中国クマ集会のご案内
平成13年1月28日(日)に兵庫県で、第4回東中国クマ集会(主催:兵庫県立人と自然の博物館・東中国クマ集会実行委員会)が開催されます。西日本のツキノワグマの孤立個体群は『絶滅のおそれのある地域個体群』として環境庁のレッドデータブックに挙げられており、このままでは地域的な絶滅の可能性が高いことが指摘されています。東中国山地(兵庫県、鳥取県および岡山県の境界に位置する)は地域的な絶滅が危惧されるツキノワグマの地域個体群のひとつです。東中国クマ集会実行委員会はこれまでに3回のシンポジウムを開催し、東中国地域で人とツキノワグマの間におこるさまざまな軋轢の緩和のため、地域住民とのコミュニケーションを図ってきました。基調講演は作家のC.W.
ニコル氏が行う予定です。詳細はこちらをご覧下さい
2000/12/21 岩手県版レッドデータブック
岩手県は12月19日、「希少野生生物種のリスト」(岩手県版レッドリスト)の暫定版を公表しました。絶滅の危機にある「Aランク」にはホンドザルやナンブイヌナズナなど146種を挙げられています。
今後、県自然環境保全審議会専門委員会(座長・由井正敏・県立大学総合政策学部教授)が「種の保存に関する条例」の制定を視野に検討し、来年8月に県へ基本方向を答申する予定です。岩手県は同年中にも条例を制定する方針です。(岩手日報
平成12年12月20日朝刊)
なお、岩手県版レッドリスト(暫定版)は岩手県自然保護課のウェブサイトでも公表
されています。それによると、ツキノワグマは「Dランク」です。岩手県自然保護課のウェブサイト
の説明によれば、「Dランク」は以下の通りです。
「Dランク」
1 Cランク(準絶滅危惧種/存続基盤が脆弱な種)に準ずる種
2 優れた自然環境の指標となる種
3 岩手県を南限又は北限とする種
4 現状では絶滅のおそれはないが、最近減少が著しい等、Cランクに準ずる種
岩手県のURL. http://www.pref.iwate.jp/
岩手県自然保護課のURL. http://www.office.pref.iwate.jp/~hp0316/
2000/12/15 軽井沢町(長野県)訪問記
国際的にも有名な別荘地の長野県軽井沢町ですが、近年クマの出没が著しく増え、大きな社会問題となっています。人間の出すゴミの味を覚えたクマは、夜になると町中や別荘地、観光施設やキャンプ場などに出没し、生ゴミやゴミ箱などを荒らしています。そこで、軽井沢町では地元の民間企業やボランティア団体と協力して、ユニークはクマ対策に取り組んでいます。環境教育やエコツーリズム、自然観察会などを企画しているセクション(ピッキオ)を備える星野リゾートでは、民間のボランティアと共同で1998年から独自にクマの調査と被害対策に取り組んできました。捕獲したクマに発信機付の首輪を付けて放獣し、その行動を追跡調査をしています(現在追跡しているツキノワグマは7頭)。ピッキオが設置した暗視撮影自動ビデオの撮影した、ゴミ箱からゴミ袋を盗んでいくツキノワグマの映像は、全国ネットのテレビニュースで放送されたので、御覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。また、1999年に某別荘地に設置してあった軽井沢町所有の物置型ゴミ箱を、ボランティア団体の予算で中古コンテナに置き換えたところ、クマにゴミを荒らされることが無くなりました。そこで、クマ出没が問題になっていた町営のキャンプ場も、ゴミ箱を中古コンテナに置き換えたところ、今年はクマの出没が見られなくなりました。ボランティア団体などは、野外に設置してあるゴミ箱を、中古コンテナに順次置き換えるように軽井沢町に対して働きかけています。なお、中古コンテナは改造費やペンキ塗り替え代を含めても約10万円の予算で済むそうです。また、軽井沢町役場ではツキノワグマとニホンザルの調査・被害対策を、(株)星野リゾートに今年から委託しています。それに合わせて、(株)星野リゾート・ピッキオではツキノワグマの研究者とニホンザルの研究者をスタッフに加え、日夜調査活動を行っています。その他にも、軽井沢町ではゴミ収集管理体制を強化するなど、積極的なクマ被害防除対策に取り組んでいます。
●問い合わせ先/軽井沢町役場農林課 長野県軽井沢町大字長倉2381-1
TEL:0267-45-8572
FAX:0267-46-3165
星野リゾートピッキオ 長野県軽井沢町星野
TEL:0267-46-666
FAX:0267-46-6666
2000/12/15 行政担当者・必見のクマ対策!!
軽井沢町(長野県)で行われている、積極的なクマ対策の取組を紹介するページを新設しました。クマによるゴミ被害で困っている行政担当者は必見です!
2000/12/15 イノシシが女子中学生を襲う
神奈川県箱根町で12月13日、クラブ活動を終えて散歩中の女子中学生4人にイノシシが襲いかかり、一人が1週間以上の入院が必要な大けがを負った。イノシシは推定5~6歳の雄で、出動した猟友会によって14日午後3時頃、現場から約2キロ先の藪で射殺された。体長は150センチ以上、体重約120キロの大きなイノシシだった。神奈川県警小田原署の調べでは、13日午後4時40分頃、箱根町仙石原のテニスコート脇の小道で、町立中学2年生の女子生徒4人が、クラブ活動を終え近くの川に向かって散歩していたところ、突然、藪からイノシシが突進してきた。イノシシは先頭の生徒(14)に体当たり。この生徒が倒れると、腰や脚、背中などを牙で4,5回刺した後、藪の中に姿を消したという。他の3人には怪我はなかった。当時、付近で数匹の犬の鳴き声がしており、野犬か、約1キロ離れた狩猟区から猟犬に追われ、イノシシが興奮していた可能性があるという。(岩手日報 平成12年12月15日朝刊)
2000/12/15 奥山放獣されたクマのその後
宮城県仙台市を中心に活動しているNGO「ツキノワと棲処の森を守る会」の会報『ツキノワグマの代弁』NO.53
2000年11月号からの転載です。宮城県ではツキノワグマの行動調査を、ツキノワと棲処の森を守る会の協力を得て1995年から3年間実施され、1995年、1996年の2年間に、宮城県七ヶ宿町、蔵王町で有害鳥獣駆除で捕獲された5頭のツキノワグマに発信機付の首輪を装着して奥地に放獣した。そのうち、追跡可能だった3個体をツキノワと棲処の森を守る会のメンバーが追跡した。その結果、調査を県から委託された(財)自然環境研究センターが調査をまとめ、宮城県から立派な報告書が発行された。今年8月末、『山形県高畠町で首輪の付いたクマが有害鳥獣駆除で捕獲された』との情報が入いる。クマは既に殺されていたが、山形県高畠町は宮城県七ヶ宿町と隣接しており、放獣したクマの可能性が高かった。そこで、ツキノワと棲処の森を守る会代表の板垣悟氏が9月9日に高畠町に行き、捕獲されたクマが宮城県の調査で放獣したクマであることを確認した。「よく5年間もこの首輪を付けたまま生きていたものだ。首輪の裏を見ると、かなりすり減っていて、クマは窮屈で邪魔な思いをしていただろうと、なんだか申し訳ないという気持ちが湧いてきた。首輪を付けて、嫌な思いをしながら調査に協力してくれたクマに感謝し掌を合わせた。」と、ツキノワと棲処の森を守る会代表・板垣 悟氏の言葉。
2000/12/15 宮城県仙台市で熊の誤捕獲
宮城県仙台市を中心に活動しているNGO「ツキノワと棲処の森を守る会」の会報『ツキノワグマの代弁』NO.53
2000年11月号によると、イノシシの有害鳥獣駆除に熊用の捕獲檻が使用され、熊が誤捕獲されるという事件が、今年の6月に仙台市で発生していたそうです。さらに、本来であれば目的外の捕獲であり、放獣されるべき熊は、檻の中で暴れて爪や牙を欠損してしまったとの理由で、結局殺されてしまったとのことです。イノシシの有害鳥獣駆除の許可を受けているので、熊が誤って捕獲された時点で狩猟法に違反したことになります。さらに、誤捕獲したクマを射殺したことは、行政は何らかの許可をハンターに与えたと想像しますが、かなり法的に問題が多い処置だったと思います。本件に関しては、熊の駆除許可権当局の宮城県、イノシシの駆除許可権当局の仙台市双方が既に反省の意を示しているが、イノシシの有害鳥獣駆除に括り罠(くくりわな)の使用を考慮していると、「ツキノワと棲処の森を守る会」では危機感を持っています。なぜならば、イノシシ用の括り罠にツキノワグマが誤まってかかり、その結果罪のない熊が殺される例が全国的に増えているからです。ただし、イノシシは近年暖冬や積雪の減少等の理由で生息地を拡大しつつあり、また、イノシシの被害はクマ以上に甚大であるのも事実です。そこで「ツキノワと棲処の森を守る会」では、括り罠の普及を見直すように、仙台市長にハガキを送る運動を行っています。詳細は「ツキノワと棲処の森を守る会」事務局にお問い合わせください。
なお、クマの誤捕獲を防ぐ有効な手段として、滋賀県にある獣害総合研究所の高木直樹代表や、群馬県の(社)桐生猟友会・野生動物保護管理委員会では、イノシシ捕獲用の檻罠の天井部に丸い穴を開け、誤って檻に入ったクマがその穴から逃げられるものを考案しています。もちろん、この穴からイノシシは逃げ出すことができません。私も仙台市長宛に天井部に穴を開けたイノシシ捕獲用の檻罠について、ハガキに書いてお知らせいたしました。
●ツキノワと棲処の森を守る会事務局/〒982-0012
宮城県仙台市太白区長町南2-15-21-3
TEL&FAX:022-246-0496
E-mail. kumall@f4.dion.ne.jp, DQMO5246@nifty.ne.jp
2000/12/15 Magazine
"NATIONAL GEOGRAPHIC"
日本版(日経ナショナルジオグラフィック社/840円)12月号に、ホッキョクグマの親子の取材記事が掲載されています。『子グマの春』〜ホッキョクグマの母と子の初めての旅立ち〜というタイトルの記事と写真は、写真家のノアバート・ロージング氏によるものです。観察地はカナダ・マニトバ州のワパスク国立公園。1頭の母グマが3頭の子グマを連れて、巣穴から北極海に移動する様子が写真と文で語られています。写真掲載点数11枚(巻末にさらに1枚あり)。
2000/11/28 岡山県ツキノワグマフォーラム
広島県在住のFさんから寄せられた、岡山県ツキノワグマフォーラムの新聞記事をご紹介します。Fさんどうもありがとうございました。
『ツキノワグマと共存・県フォーラム 村長ら200人参加』
「県ツキノワグマフォーラム」(岡山県、県環境保全事業団など主催)が11月25
日、西粟倉村影石の国民宿舎あわくら荘で始まった。東中国山地のツキノワグマは絶滅の恐れがあるとされ、県北に生息しているのは約10頭(県調査)。11月19日には湯原町の山中で罠にかかっているのが見つかる騒ぎがあったばかり。約200人が出席してクマとの共存の道を探った。 副題は「森の隣人とのこれから」。環境庁の外郭団体・自然環境研究センターの米田政明研究主幹が「山から降りてくるツキノワグマ」と題して基調講演。里に出没することが多くなったクマへの対応として、捕獲・駆除は生態系に悪影響の恐れがあり、放置すると里山に依存する習性が強まると解説。「緊張関係を持ちながら共存することが重要。」と指摘した。 続いて、川崎医療福祉大学の佐藤国原教授をコーディネイターにパネルディスカッション。県養蜂組合連合会の鈴木茂男会長は「保護一辺倒には反対。養蜂かは被害にあって困っている。ドングリの木を奥山に植林するべきだ。」と、クマの食性に配慮した対応を提言。生息数がもっと多いのではとの疑問に対し、ツキノワグマ研究グループの矢吹章代表は「行動域を広げ、早く移動している。親子グマが確認された例は少ない。」と否定的見解を示した。 日本熊森協会の森山真理子会長は保全の立場から「クマが棲める森を返してやる必要がある」と強調。道上正寿粟倉村長はクマは有害という村民感情と、自然保護との間で行で行政対応の難しさを語った。26日は村内のツキノワグマ生息域を視察する。(平成12年11月26日 山陽新聞岡山県全県版)
2000/11/25 i-modeでもクマ情報
NTT
DoCoMoの携帯電話、i-modeでもクマ情報が見られるようになりました。コンテンツの数はまだ少ないですが、「クマに出会わない方法」をアップしました。i-modeにBookmarkして、クマの生息地に行く前に確認してくださいね。
i-mode用のアドレスはこちらです。 http://outback.cup.com/i-modeindex.html
2000/11/25 Link情報
山形の野生動物を考える会の鹿俣さんが管理運営をしている、里山の自然と野生動物の仮想観察フィールドを中心としたウェブサイト「ひょうたん島の情報基地」とリンクしました。里山に生息する野生動物たちの観察レポートや、足跡やロボットカメラで撮影した写真など、興味深い内容がたくさん紹介されています。
2000/11/25 Link情報
アニメーションと鉄道情報が満載のウェブサイト「クマ町役場」とリンクしました。え、クマはどこにいるかって?それは見てからのお楽しみ。素敵なアニメーションや全国の駅弁情報などが満載です。盛岡駅で販売している、私の大好きな駅弁も紹介されていました。
2000/11/22 エッグチョコに続いてクマのおまけチョコがブレイク中!
明治製菓では、小さなクマのぬいぐるみをおまけに付けたチョコレート菓子「365日のバースデーテディ」(180円)を販売しています。おまけの小さなクマのぬいぐるみには、誕生日と名前が付いていて、全部で365種類もあり、若い女性中心に人気が急騰中です。今年7月に中部地区で販売を開始、11月から関東・甲信越地域と静岡県でも発売が始まりました。生産体制が整い次第、順次販売地域を拡大する予定です。人気の秘訣は小さなクマのぬいぐるみの種類の多さと、明治製菓のホームページ内の専用コーナーに、消費者どうしがお目当てのクマを捜しや、情報交換をしたりする掲示板を設けたり、365種類のクマを一覧できるなどの工夫(注1)をしているからでしょうか。(平成12年11月21日 日本経済新聞)
●注1:365種類のテディーが一覧できるリーフレットを、PDF形式でダウンロードできます。ただし、時間がかかりますよ。
2000/11/22 ニホンオオカミそっくり?
11月
16日に既にご紹介している「ニホンオオカミ」にそっくりな動物の写真と記事が、11月21日の朝日新聞や日本経済新聞などに掲載されました。朝日新聞の記事には次のように書かれていました。「絶滅したとされていたニホンオオカミによく似た動物を、北九州市門司区に住む福岡県立小倉西高校長、西田 智さん(60)が九州中部の山中で目撃した。西田さんは20日。同市役所で記者会見し、この動物の写真を公開した。」「西田さんいよると、目撃したのは今年7月8日夕。ツキノワグマやニホンオオカミの調査に九州中部の山中に入り、犬ような動物に出会った。小野形などの特徴が、雑誌で見たニホンオオカミの写真と似ていたため、写真を撮った。」「西田さんは元国立科学博物館動物研究部長の今泉吉典さんに写真を郵送し、鑑定を郵送し、鑑定を依頼。ニホンオオカミに見られるとの回答があったという。」「写真を鑑定した今泉吉典・元国立科学博物館動物研究部長(哺乳類分類学)は『尾の先端が切れたように丸くなっており、犬や大陸オオカミと違う、ニホンオオカミ特有の特徴をもっている。耳の後ろや前脚の外側などの部分がオレンジ色がかっているという点も、オランダなどにある標本と共通している』と話し、ニホンオオカミの可能性があると見ている。」「一方、丸山直樹・東京農工大教授(野生動物保護学)は『学会で発表されたときに写真を見たが、野犬のシェパードに見えた。野生動物が写真を撮られるような所に簡単にでてくるのは不自然だ。種の判定は、DNA鑑定など科学的根拠に基づいて行わなければならず、写真だけでは判断できない。」 西田さんは4,5百本の体毛と20数個の糞も採集されており、今後は専門家の鑑定を予定されているそうです。どのような結果がでるのかとても興味があります。なお、西田 智さんとはクマのことで、以前情報交換をさせていただいたことがあります。
2000/11/21 リゾート企業がクマの調査!?
長野県軽井沢町には、野鳥愛好者や野生動物研究者には知らない人はいないと言われるぐらい有名な、野生動物との共存を目指す(株)星野リゾートがあります。星野リゾート・ピッキオでは、野生鳥獣の専門家が自然観察会やバードウォッチング、エコツアー等を開いています。昨日星野リゾートから届いたニュースレター・「HOSHINO
Resort Letter」2000 WINTER
VOL.35に、クマに関連する記事が載っていたのでご紹介いたします。
ピッキオに勤めるツキノワグマの専門家が、軽井沢町から委託を受けたクマの追跡調査を行っています。調査の結果から、クマは夏の間かなり頻繁に、町内のゴミ置き場で生ゴミをあさっていることが確認されました。ゴミを食べることで人になれたクマは人間と遭遇する可能性が高く、危険な状況が軽井沢町では続いていました。万一、事故が起きれば人が傷つき、クマは危険な動物として排除(有害鳥獣駆除)されます。不幸な事故を防ぐためにも、人間とクマが一定の距離を保つ対策が必要です。今までの調査結果を基に、軽井沢町ではゴミ収集管理体制の強化を検討すると同時に、住民や別荘客、観光客など、軽井沢町に滞在する全ての人々に、ゴミ出しルールを厳守するように働きかけているそうです。星野リゾート・ピッキオは素晴らしい仕事をしているし、軽井沢町も良い取り組みをされていると思います。
星野リゾートではメッチャ旨い地ビール(インターナショナル・ビアサミット大阪で[よなよなエール]が金賞を受賞)を生産・全国発送しています。また、冬の間は様々な自然観察会やバードウォッチング、エコツアーを企画しています。さらにさらに、12月はクリスマス企画として、レストラン「ノーワンズレシピ」では、この時期限定のクリスマス・スペシャルディナーをご用意して、皆様のお越しをお待ちしています。なお星野リゾートでは、当社の南部熊鈴などを販売していただいております。
2000/11/16 野生生物保護学会で、興味深い野生イヌの発見報告
去る11月3日〜4日に東京大学で開催された野生生物保護学会2000年大会にて、西田 智氏(福岡県立小倉西高等学校教諭)より「九州の祖母・傾・大崩山系で見つかった野生犬について」という、とても興味深い発表がありました。明治時代に私たち日本人によってニホンオオカミとエゾオオカミが絶滅されています。ニホンオオカミ、あるいはオオカミと別種のヤマイヌの剥製標本は、和歌山大学、東京大学、国立科学博物館(東京都上野)、大英博物館(英国)、ライデン博物館(オランダ)等にしか現存されていません。しかし、幻のニホンオオカミはまだ生き残っていると信じ、今も調査している人々は少なくありません。
今回は、外国産の「ウルフ」に匹敵する(日本産)オオカミは既に絶滅したかもしれないが、ライデン博物館に残されている小型の野生イヌ(ヤマイヌ)がまだ生き残っている可能性について、西田氏から口頭発表されました。公開されたスライドには、明らかにイヌと異なり、ヤマイヌと形態的に共通の特性(尾が途中で切れているような形態、たてがみ状の毛が密生している、胸の所に長い体毛がある、胸が厚く腹がぎゅうっと細くしまっている、等)備えていました。西田氏が今泉吉典教授に照会したところ、「Temminikが1839年にCanis
hodophilax(ニホンオオカミ)と命名したものとしか同定できない奇妙な動物です」という返事が返ってきたとのことです。ただし、現時点では「ニホンオオカミ」とも「ヤマイヌ」とも確定されていません。個人的な意見ですが、今回の野生生物保護学会の発表の中では、最もセンセーショナルな発表であったと思います。
2000/11/16 野生生物保護学会
去る11月3日〜4日に東京大学で開催された野生生物保護学会2000年大会大会にて発表された、クマ関連の発表は以下の通りです。
「静岡県におけるツキノワグマの生息状況」(大場孝裕・静岡県林業技術センター/望月敬史・静岡野生生物研究会)、「山梨県における有害鳥獣駆除括り罠によるツキノワグマの錯誤捕獲問題と解決への糸口」(山元郷介/にっさい動物病院・今木洋大/山梨県環境科学研究所・Caitlin
B
Angeli/(株)野生動物保護管理事務所)、「クマの奥山放獣に対する地域住民の認識と合意形成」(藤原千尋/北海道大学大学院農学研究科・土屋俊幸/岩手大学農学部農林環境学科)以上口頭発表。「山梨県における野生動物による果樹被害の実態と農家の意識」(今木洋大/山梨県環境科学研究所・竹鼻悦子/山梨大学・山元郷介/にっさい動物病院)、「北海道で最近10年間に起きたヒグマによる死亡事故・被害の分析と対策」(前田菜穂子・ヒグマ博物館学芸員)、「山梨県で発生したツキノワグマによる死亡事故の調査報告」(Caitlin
B
Angeli/(株)野生動物保護管理事務所・今木洋大/山梨県環境科学研究所・Oscar
C.
Huygens/信州大学理学部)、「北米で注目されている特殊犬を利用したクマ対策法の紹介(カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラム)」(藤村正樹/有限会社アウトバック)以上ポスター発表。
2000/11/16 クマ目撃情報(徳島県)
愛媛県在住のA氏より、絶滅危惧ツキノワグマ個体群の四国のクマ情報が寄せられましたので、ご紹介いたします。「平成12年10月25日付けの朝日新聞の地方版(香川版)に徳島県の県南の海南町若松の山中で10月25日に海部川沿いの山中で県の委託を受けシカの生息調査をしていた野生動物調査会社の調査員が人家から約2KMはなれた所で15Mの距離で遭遇した。雌雄、体長は不明との事、コメントとして徳島県クマ研究会の代表者が徳島県には剣山系にしかいないとの事であったが、県南部に確実な生息域があるとすれば驚くべき事とのコメントもありました。」 貴重な情報をお寄せいただきまして、Aさんどうもありがとうございました。
2000/11/16 相互リンク
i-modeでも利用できる、べんりな検索サイト「特ダネクーポン」です。 全国での利用者が1000万人をこえるi-modeは今や、「遊ぶ」「食べる」「泊る」などのスポットを探すひとつの手段となりつつあります。(特に出張先や旅行先では便利!)そこで、全国のサービス業の皆様、御社のお店や施設をi-modeで宣伝しませんか?登録料は無料です。面白い情報が載っていますので、ぜひ一度覗いてください。弊社のウェブサイトと相互リンクさせていただきました。
2000/11/16 相互リンク
渓流釣り倶楽部「渓道楽」会長 田中邦彦さんのホームページです。釣り好きは必見ですよ。ユニークな釣りの仕方。知られざる穴場情報が紹介されています。相互リンクさせていただきました。
2000/11/10 野生生物保護学会が開催
11月10日(金)の午後から12日(日)まで、東京大学本郷キャンパス(農学部)にて野生生物学会2000年大会(大会委員長/樋口宏芳、大会実行委員長/高槻成紀)が開催されます。有限会社アウトバック代表の藤村も『北米で注目されている特殊犬(カレリアン・ベアドッグ)を利用したクマ対策法の紹介』というタイトルで、ポスター発表(11日午前9:00~正午まで)をする予定です。一般の方も御覧になれるので、興味のある方はぜひお越し下さい。詳しくはこちらをご覧下さい。
2000/11/10 北海道でヒグマによる人身事故発生/その2
エゾジカ猟が解禁された11月1日午後、白糠町上茶路の国有林内で、ハンターの男性が突然、背後からヒグマの襲われた。男性はライフル銃を発砲したものの、クマは手負いのまま現場から逃走した。男性は駆けつけた釧路西部消防組合員らに救助され釧路市内の病院に運ばれたが、顔などに重傷を負った。同組合や釧路署によると、襲われたのは岩見沢市の会社員H氏(60歳)。意識はしっかりしているものの、背後から襲われたため額から後ろ頭部に欠け裂傷があるほか、左頬を骨折しており、全治1ヶ月以上の重傷。
現場は白糠町上茶路市街地から、北東2キロの山中。この日H氏は岩見沢猟友会の仲間4人と、エゾシカ猟のため午前7時頃に入山したが午後0時15分頃、営林署が山の管理に使う通称「ブル道」といわれる山道を一人で登っていたところ、笹や低木が生い茂る山側の背後から突然、ヒグマに襲われた。H氏は重傷を負ったもののライフル銃を発砲。クマに命中したらしく、手負いのまま現場から逃走した。クマは子連れだったという。H氏は10数年前から毎年釧路地方にシカ猟に来るベテランで、4人の仲間のリーダー的存在だった。一緒に来ていた月形町在住の男性F氏によると、「銃声が聞こえた後、クマが1頭自分に向かってきた。無線で『クマが出たぞ』と仲間に伝えた直後、H氏から『やられた、助けてくれ』と返答があった。H氏は血だらけで倒れていた。」と話し、付近にいた2人の仲間と下山し、119番通報した。
H氏の仲間と地元猟友会員ら11人がクマを追ったが、同日4時過ぎ、日没のためこの日の捜索を終了した。クマは手負いの子連れで危険なため、同会などでは2日午前7時から約20人体制で捜査を再開する。(平成12年11月2日 釧路新聞)
●釧路新聞のウェブサイト: http://www.hokkai.or.jp/senshin/
2000/11/10 北海道でヒグマによる人身事故発生/その後
11月1日に北海道白糠町で発生したヒグマによる人身事故について、釧路警察署生活安全課に問い合わせ手、お話をうかがいました。事故の翌朝(11月2日)、地元猟友会が事故現場一帯を捜査したところ、半矢で逃走したヒグマは、死体で発見された。推定4〜5歳の雌グマだった。一緒に逃げた子グマは見つかっていません。現場は国有林内であるし、危険がまだ残っているので、現場周辺は現在立入禁止となっています。
2000/11/09 ヒグマについての特集記事
毎日新聞社北海道支社が月末に発行している別刷りの「Nord
Roman(ノードロマン)」では、10月29日発行の最終号の中でヒグマの大特集「罪なき悪役の受難」を組みました。主な内容についてご紹介します。知床半島を流れる川の中で取っ組み合いをしている、2頭のヒグマの写真が第1面にドーントの掲載されいます。わずか半世紀で人間によって生息数を半減にされたヒグマの受難について、勇払原野での話題の主「寅次郎」(ふーてんの寅さんから命名)のこと、ヒグマによる事故や被害の原因は人間が作り出したこと、かつてアイヌはヒグマとどのようにつき合っていたかなどについて書かかれている、本間浩昭記者の文章が載っていました(写真も本間氏が撮影)。1面のコラムには、ヒグマの出産と生息地について書かれてあります。
見開きの2面と3面にはヒグマの記事が満載、凄い内容です。「3系列の個体群が5つに分断/駆け回っていた北の大地」という記事では、北海道大学理学部染色体研究施設の増田隆一助手らによる、ミトコンドリアDNA解析によって明らかになった、北海道には時代を分けて3グループのヒグマたちが渡ってきたこと。そして、現在は人間の開発などによって生息地が切り放されてしまい、5つの個体群に分断されている現状がまとめられています。「見てみたい野生の姿/米国の動物保護区で成功」では、米国のアラスカ州マクニール州立野生動物保護区で行われている「ヒグマ・ウォチング」についての紹介と、現地を視察したことがある山中正実氏(斜里町役場自然保護課係長)の体験談などが掲載されています。また、「私とヒグマ」では、1996年に知床半島の番屋を荒らし回った1頭のヒグマを、苦労したあげく、90日目にようやく捕獲に成功した、羅臼町猟友会ヒグマ駆除隊ハンター・中川正裕氏の苦労談が紹介されています。3面には「ベアーズカントリー/ヒグマと仲良く暮らそう」と題した、イラストで描かれた大きな図解説明が載っています。その中では、右側が自然の中で暮らすヒグマについての説明、左側には人間が捨てた生ゴミやイカゴロ(海産物加工業者が違法に投棄した産業廃棄物)に誘引され、里に出没したクマがしだいに里グマ化していき、最後には有害鳥獣駆除で射殺される一連の流れが描かれています。それから「お仕置きの効果は?」という記事の中で、広島県を中心とした西中国山地で、ツキノワグマの奥山放獣を行ったときの米田一彦氏の報告が紹介され、お仕置きに使われたトウガラシ・スプレー(弊社で輸入販売しているカウンターアソールト)についても触れられていました。また、羅臼町で失敗したヒグマの奥山放獣例や、米国で行われているグリズリーベアの移動放逐の例なども紹介され、知床での捕獲放獣に対する米田一彦氏のアドバイスで締めくくられています。コラムには、今年8月に翻訳出版された『ベア・アタックス』(スティーブン・ヘレロ著)の紹介と、米国のアラスカ州マクニール州立野生動物保護区で「ヒグマ・ウォチング」をするための申し込み方法と申込先住所が書かれていました。これだけ内容の濃い特集は、滅多に見られないものです。新聞を送っていただいた本間浩昭記者に感謝、感謝。(^-^)
●「Nord
Roman(ノードロマン)」についての問い合わせ先:毎日新聞社 北海道支社 (代表)011-221-4141
北海道札幌市中央区北四条西6-1
2000/11/08 狩猟関係法令の改訂事項
大日本猟友会の会報(平成12年9月1日発行)からの抜粋です。環境庁の告示などによって、以下の事項が改正又は施行されます。
1.名札の付けないワナなどの使用禁止。平成12年度の狩猟期から甲種猟具である罠及び網に所定の標識(住所、氏名などを記載のもの)を付けないでこれらを使用して狩猟を行うことが禁止になりました。狩猟法では、狩猟の目的で罠や網などの法定猟具を使用するためには、甲種狩猟免許が必要です(ライフル銃や散弾銃を用いて狩猟するには、乙種狩猟免許が必要です)。山などで名札がついていない罠や網を見つけたら、それは違法なので、最寄りの警察に届けてください。
2.同時に31個以上の罠の使用禁止。平成12年度の狩猟期から甲種猟具である罠を同時に31個以上架設して狩猟を行うことが禁止になりました。これに違反すると罰せられます。これまでにも、一部の心ないハンターが多数の罠を架設し、見回りを十分にしなかったために、罠にかかった獣が白骨化して発見されることがありました。
3.鋸歯又は開いた内径の最大長が12センチ以上のトラバサミの使用禁止。この処置は、これまでは、法令15条に基づく解釈で、禁止猟具に指定されておりましたが、告示で禁止猟具(猟法)に指定されました。ただし、禁止猟具に該当する12センチ以上のトラバサミが実際には販売されており、誰でも購入できるという問題が残されたままです。
4.メスジカの捕獲禁止区域と期間の延長。これまでは、特定道府県をのぞく区域を捕獲禁止にしていたものを、全国一円を捕獲禁止にして、昨年規定された「特定鳥獣保護管理計画制度」により各都道府県が必要に応じて、独自に捕獲処置がとれるようになりました。メスジカの捕獲については、一般には「かわいそう」という意見が多いと思います。しかし、草食獣であるシカは条件が整えば簡単に増殖します。シカの生息数が増えすぎると、生息地の自然環境をシカが破壊し、他の野生動物にも悪影響を与え、また、餌不足で自らもクラッシュ(大量死)する傾向があります。シカの補食動物であるオオカミが絶滅した日本では、増えすぎたシカの生息数を適正数に調整するためには、有害鳥獣駆除による捕獲が有効であり、状況によってはメスジカの捕獲も頭数調整にはさらに有効であることされています。
5.囲い罠の法定猟具指定。一昨年に告示され、平成12年度の狩猟期から施行されるものであり、今後は、甲種種猟登録を受けないと使用できなくなります。
6.罠にかかった猪等の銃器による止め指しの適法解釈。この件は、狩猟又は有害鳥獣駆除の行為の範囲内で適法か否かの判断が困難な場合があり、実際には地域によっては、銃刀法の発射の制限に違反するとして、検挙されたり、また、そうでなかった場合があり、狩猟者の間に混乱がありましたので、関係省庁の協議の上、今後は「狩猟又は有害鳥獣駆除などにおいて、鳥獣に対して事実上の支配力を獲得し確実にこれを先占したといえない場合については、以下の要件に該当するときは、法にいう狩猟又は有害鳥獣駆除などの範囲内で行われたものと解する。」と見解を出しています。具体例を挙げると、有害鳥獣駆除の目的で架設した箱罠にクマが捕獲された場合、これまでは銃器で射殺することは、厳密には「違法」でした。そのため宮城県では、罠で捕獲されたクマの射殺を一切認めてきませんでした。そのために宮城県川崎町では、罠にかかったクマをヤリで突き刺して殺したり、水の中に沈めて溺死させるなど、残酷な手段でクマを処分してきました。ただし、捕獲されたクマを銃器で射殺することを、多くの自治体や警察、猟友会では黙認されていました。それが今回、公で認められることになったわけです。以下、具体的な要件について列挙します。A.くくり罠など鳥獣の動きを確実に固定できない構造の罠に鳥獣がかかった場合であること。B.罠にかかった鳥獣が、イノシシ、シカ及びクマなどのどう猛且つ大型のものであること。C.罠を仕掛けた狩猟者などの同意に基づき行われるものであること。D.銃器の使用に当たっての安全性が確保されているものであること。
7.狩猟における鉛弾の使用禁止。この件は鉛散弾の使用禁止と鉛ライフル弾の使用禁止に分かれますが、詳細は各県の猟友会や県庁、環境庁にお問い合わせください。
また、北海道では11月1日からシカ猟が解禁されましたが、他の都府県では11月15日(水)から狩猟が解禁になります。特に毎年解禁日には多数の狩猟者が野山や湖沼、河川などに出猟しますので、野外に出かけられる方は注意が必要です。
2000/11/08 有害鳥獣駆除「後」の監視
有害鳥獣駆除された多数のニホンザルが実験用に譲とされ、ツキノワグマは解体されて胆のうが高額で売買されるなど、水面下で取り引きされている実態が複数の自然保護団体の調査で明らかになった。実態を把握できない環境庁は「取引を透明化する必要がある」とし、駆除後の処理方法を事前に申告する方針を固めた。動物保護団体が「金銭目的の駆除がなくならない」として焼却処理の義務化などを求める一方で、研究機関などが実験などへの積極利用を働きかけている。
無主物である野生動物の有害鳥獣駆除後の処理方法にはこれまで明確な規定がなく、駆除をしたハンターらの判断に任せていて、環境庁も実態をつかんでいない。有害鳥獣駆除されたツキノワグマは熊の胆などが重宝がられ、岐阜県哺乳類動物研究会などの調査によると、漢方の「熊の胆」は1グラム当たり1万数千円の価格で取り引きされ、大きい雄は1頭で百数十万円にもなるという。年間、全国で約600頭が有害鳥獣駆除されており、駆除後に熊の胆が取り出され、売買されているものも多いと見られている。また、被害が出ていないのに、「被害予防」と称して冬眠あけのクマを駆除する「春グマ狩り」も一部の地域で慣習化している。この時期の胆のうは良質な胆汁が豊富とされ、「小遣い稼ぎのハンティングといわれても仕方がない」と話す大日本猟友会員もいる。地域によってはこうした予防駆除が6割を越え、秋田県では昨年度、70頭以上の熊を「春狩り」していた。こうした実態に対し環境庁は、5年ぶりに改訂する鳥獣保護事業計画のなかで、駆除後の利用方法を事前に申告するよう指導する方針だ。10月24日にまとめた原案では、「捕獲物の処理方法は、捕獲許可の申請の際に明らかにするよう指導する」と盛り込んだ。ただし強制力はないが、詳細に申請書類に記入させる方向で、実態の把握と監視が初めて可能になる。年内にも正式決定し、2002年から適用する見通し。(平成12年10月25日 朝日新聞)
2000/11/08 クマ本(洋書)のウェブサイト
クマに関する書籍(洋書)のウェブサイトをご案内します。現在「Bear
Attacks」(スティーブ・ヘレロ著)の原書を含め、20冊が登録されています。書籍をオンラインで販売しているウェブサイトなので、直接注文もできます。
2000/11/03 お詫びと訂正
11月2日に掲載した「広島県のクマ保護管理政策が後退か?」の私のコメント中で、不適切な表現がありましたので、お詫びして訂正いたします。
コメントの中で「しかし、米田一彦氏は次第に県や地元役場の方針とぶつかり、クマの調査から干されてしまい、現在は直接には関わっていない。」と書きましたが(既に削除・訂正済み)、現在も広島県・山口県・島根県の3県から多額の委託費が、米田一彦氏が代表の日本ツキノワグマ研究所に支出されおり、西中国山地のツキノワグマを調査継続中であるとの指摘を、米田一彦氏から受けました。具体的には、この2年間に実施された「生息数調査」では、日本ツキノワグマ研究所の研究員が、2年間に合計65頭のツキノワグマの首にマイクロチップを挿入する作業を行い、生息数を算定し、財団法人自然環境研究センターと協議したうえで、推定生息数を公表したとのことです。
ご本人に確認せずに、私の思い違いで誤った情報を皆様に公表してしまい、米田一彦氏及び関係者の名誉を著しく傷つけたことを、深く反省しております。申しわけございませんでした。
今後は今回の反省を基に、不確かな情報は提供しないように努める所存です。 ここにお詫びして訂正させていただきます。
●お詫びと訂正文のページはこちらです。
2000/11/02 北海道でヒグマによる人身事故発生
11月1日にエゾシカ狩猟が解禁なったばかりの北海道で、また狩猟中のハンターがヒグマに襲われて負傷するという事故が発生しました。場所はシカ猟が盛んな白糠町です。1日午後0時15分ごろ、釧路管内白糠町上茶路の国有林で、仲間3人とエゾシカ猟に来ていた岩見沢市朝日町のH氏(60)がヒグマに襲われ、頭や首などをかまれ重傷を負った。H氏は持っていたライフル銃で応戦し、3発発射したが、手負いの状態でヒグマを逃がした。現場には別のクマもいたことから、親子連れのヒグマだったとみられている。白糠町では1998年にも同様の事故が発生しており、また隣接の同管内音別町では昨年、ハンターがクマに襲われ、重傷を負っている。(北海道新聞 平成12年11月2日)
●北海道新聞社 http://www.hokkaido-np.co.jp/
コメント:エゾジカ猟が盛んな白糠町やその周辺の町では、価値の高い部位だけ持ち帰り、仕留めたシカを放置したままにしておく狩猟者が多く、それらのシカの死骸を食べているヒグマも増え、大きな問題となっている。生息しているエゾジカの個体数が多ければ、自然死したシカも多いだろうが、それらのシカの死骸がヒグマを誘引していることは事実である。今回の事故がどのようにして発生したのかを、北海道や警察、猟友会、地元の町役場などが、専門家を交えてきちんと調査し、問題点を改善しない限り、同じような事故が三度起こるだろう。狩猟期間中にエゾジカが生息している北海道の地域に行かれる旅行者や登山者は、シカの死骸の近くにはヒグマがいる可能性があるので、特に注意が必要である。
2000/11/02 獣害対策学習会のホームページ
11月4日、5日に京都府美山町で第4回獣害対策学習会が開催されます。今回はクマ関連の発表が11件、シカが6件、ニホンザルが6件、その他の動物が9件です。私もカレリアン・ベアドッグを利用した北米で成果を上げているクマ対策法について発表を予定しています。詳しくは獣害対策学習会のウェブサイトをご覧下さい。
2000/11/02 Coffee Break
久しぶりにCoffee
Breakを更新しました。今朝の日経新聞を読んでいたら、ゴールドマン・サックスのH・ポールン会長の話が載っていました。それを読んでいたら、マタギと共通したものを感じたので、ちょっと書いたものです。
2000/11/02 広島県のクマ保護管理政策が後退か?
西中国山地に生息するツキノワグマの保護管理計画の見直しを進めている広島県は、10月23日に県庁で、研究者や生息地の町村長達の意見を聞く検討会を開いた。頭数抑制(捕殺)をに重点を置いた県の見直し案に賛否が分かれ、県は11月をめどに修正案を作って再度、検討会開く。検討会は県が1998~1999年度に、山口県、島根県と合同で行った生息数調査を受け、初めて開いた。広島県農林水産部が「過去の調査と比べ、頭数は増えていると認識している」と説明。人や家畜を襲った場合などに限っていたクマの処分(捕殺)基準に「放獣に適当な場所がない」場合をくわえて大幅に緩和し、「自然増加数を抑制し、現状を維持する」とした。これに対して、農林水産省森林総合研究所関西支所鳥獣研究室の斉藤隆室長は、「誤差が大きい生息調査を基に、重大な方向転換するのは疑問。調査を続け、変化があればすぐに修正できる仕組みが必要だ。」と指摘している。一方佐伯郡吉和村の梅田昭吾村長は「放獣に対する地元の反感が厳しくなっている」、山県郡芸北町の増田邦夫町長も「危険と隣り合わせの住民の気持ちも理解してほしい。」などと、頭数抑制を指示した。県は11月をめどに2回目の検討会を開き、修正案を示して計画見直しを進める。(平成12年10月24日 中國新聞)
2000/10/29 三宅島の実状を知る講演会
『三宅島の自然環境は今! 〜変わり行く島の自然〜』と題した緊急講演会が開催になります。既にご存じのように、東京都三宅島では噴火と地震によって、住民の立ち退きが続いております。また、そこに生息している野生動物のことも気になります。現地の高校で教師をしていた日本クマネットワークのメンバー青谷知己さんや、三宅島在住の海洋生物学者ジャック・モイヤーさん、三宅島の自然インストラクター海野義明さんの講演会が、平成12年11月12日(日)に東京都で開かれます。三宅島の実状や、野生生物のことについて知ることができる機会です。詳細はこちらをご覧下さい。
2000/10/29 岡山県でクマフォーラム
平成12年11月25日(土)に岡山県西粟倉村にて『岡山県ツキノワグマフォーラム』(主催:岡山県ツキノワグマフォーラム実行委員・他)が開かれます。岡山県のツキノワグマ生息数は約10頭と考えられており、環境庁のレッドデータブックでは「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されていま
す。その岡山県では、本年4月「ツキノワグマ保護管理計画」を策定し、人とクマ
との棲み分けによる共生が可能となる環境を整備することを目指しています。このフォーラムはその一環として開催されます。詳細はこちらをご覧下さい。
2000/10/29 TV番組
クマとは直接関わりがありませんが、クマと同じように時には人身事故を起こす生物・鮫ををテーマにしたテレビ番組です。クマと共通していることは、恐ろしいイメージだけが先行し、正しい生態が一般には知られていないことです。クマも鮫も誤解を受け易い動物です。この番組はNHKに勤めている知り合いが製作したものですが、「どこまで、うまくできたか自信はありませんが、子どもたちの環境教育には、「知性と感性」の両者に訴える必用があるという考えを背景に制作したつもりです。」というメッセージをお預かりしています。お子さまのいるご家庭では、ぜひご家族一緒にご覧下さい。
●NHK 未来への教室 サメ研究家ロドニー・フォックス
第一回 「海のハンター 巨大ザメを守れ」 NHK教育 10月28日(土) 夜8時から8時45分
NHK総合 10月31日(火) 昼3時10分から3時55分
第2回 「海の王者 サメに大接近」 NHK教育 11月4日(土) 夜8時から8時45分 のみ
2000/10/29 Link情報/米国で野生動物観察ツアーの会社
東京農業大学の野生生物同好会のOBが村上さんは、アメリカのロサンジェルスでアウトドアやフィッシングの記事や写真等のライターをしながらガイドも営んでいる方です。クマをはじめ、様々な野生動物観察(アニマル ウォッチング)を楽しみながら、米国の素晴らしい大自然を満喫するツアーを、野生生物同好会のOBの仲間と一緒に行っています。この度、『カリフォルニア アウトドア&フィッシング』のウェブサイトと相互リンクを貼ることになりました。村上さんのウェブサイトには、米国に生息している様々な野生動物の写真がたくさん載っています。カリフォルニアを中心にアメリカ西海岸の国立公園などのフィッシング&アニマルウォッチング等のアウトドア ガイド&情報を提供していそうですのでえ、その方面に旅行を計画されている人は必見ですよ。もちろん、日本語で大丈夫! リンクはこちらからどうぞ。
2000/10/29 Link情報/鳥海山のクマのウェブサイト
平成12年4月から活動をはじめた『鳥海山
ベアトラッカーズ』の高瀬 周さんと佐藤幸也さんの二人で製作しているウェブサイトです。彼らは鳥海山及びその周辺の山々に生息する野生のツキノワグマの調査・研究を目的としたフィールドワークや、今後は一般市民対象のインタープリテーション(自然観察・環境教育会)を開催し、ツキノワグマに対する理解を広めていく活動も行っていくそうです。そのウェブサイトは山形県の鳥海山とその周辺の詳しいクマ情報を満載しています。この方面に行かれる方は必見です。それに、クマ糞ギャラリーは見なきゃ損ですよ。出没情報、出没マップなど見所がたくさんあります。リンクのページはこちらです。
2000/10/19 ニワトリ食害のクマが列車事故で死亡
岩手県釜石市の箱崎地区で、連続して民家のニワトリ小屋を襲い、ニワトリを食害し
ていたと見られるツキノワグマが、15日の午後に列車にはねられ死亡しました。以下はその事故について報道した新聞記事の転載です。
1.岩手日報 平成12年10月17日(夕刊):『クマをはね列車遅れる』
15日午後10時頃、釜石市鵜住居町のJR山田線で、宮古発釜石行きの下り最終の
普通列車が、線路に飛び出したクマをはねた。乗客にはけがはなかった。先頭車の除
雪用スノープラウが少し曲がったが、運転には支障がなく10分遅れで釜石駅に到着
した。 JR盛岡支社によると、列車の進行方向左側から線路に飛び出してきたクマ
を約7メートル手前で発見、急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。 釜石
農林課によると、クマは体長約1.35メートル、体重約110キロの雄で、胸を引
かれて即死状態だった。現場は今春から複数のくまが出没、家畜の被害がでている同
市箱崎町と山越につながっており、クマの胃からニワトリの羽が発見されたことか
ら、同課は箱崎町に出没したクマと断定した。
2.朝日新聞岩手県版 平成12年10月18日(朝刊):『チャボを平らげた? クマはねられ即死』
クマが数回にわたって出没し、チャボなどを平らげる被害がでていた岩手県釜石市箱
崎地区に近い同市鵜住居地区で15日夜、雄のクマが列車にはねられ即死した。胃の
中からニワトリの羽根などが出てきたため、市農林課なは出没していた「犯人」とみている。 釜石署などの調べによると、クマはJR山田
線の線路上に飛び出したところ、普通列車にはねられ、線路脇の側溝で死んでいた。
ツキノワグマの雄で、体重110キロ、体長135センチ。解体後、大学の研究機関
などへ資料として提供された。 箱崎地区では今年の7月から、クマが夜中に民家の
庭先の鶏小屋を襲って鶏を食べる「事件」が相次ぎ、日中も町中を歩いているところ
を目撃された。市農林課が捕獲するためワナを仕掛け、一度はかかったが、逃げられ
た。 この他、親子連れのクマをみたという情報もあり、同課などでは引き続き警戒
することにしている。
コメント:岩手県釜石市箱崎は三陸の根浜半島にある集落で、鵜住居(うのずまい)は半島の付け根にある地域です。JR山田線は半島の付け根を横切るように走っていて、JR鵜住居駅の2つ先には、井上ひさし氏の小説「吉里吉里人」で有名になったJR吉里吉里駅があります。釜石市役所経済部農林課の担当者に電話でおうかがいしたところ、クマの出没は箱崎地区と鵜住居地区でみられた。両地区とは約1
0キロしか離れていない。6月5日に箱崎地区において、鶏の餌をクマに食べられ事件が発生。そして7月10日には、鶏小屋がクマに襲われ鶏が食害された。それを含めて、箱崎地区では4〜5回鶏の食害事件が発生している。役場では有害鳥獣駆除の許可を下ろし、猟友会がワナによる捕獲を試みたが失敗した。最後に事件が起きたのが9月12日。列車にはねられ死亡したクマの胃の中からニワトリの羽根などが出てきたので、このクマが犯人と考えている。
これらの情報から判断すると、6月はじめにクマが鶏の餌を食べた時点で、犯人のクマを捕獲するか、探し出すかして忌避条件付けを徹底させ、且
つ、箱崎地域の全住民に対し、クマが入手不可
能な場所に食糧(くまの餌になるようなもの)を保管するように指導を徹底することができたのならば、その後の鶏食害事件やクマ出没は防げたかもしれません。ただし、日本の現状ではとても困難なことだと思います。現在クマ被害に対応している行政や猟友会、警察には、十分な情報、知識、技術、予算、人材が不足しています。米国のように野生動物の被害に対応できるような専門スタッフは、国にも地方自治体にも存在していません。斜里町役場や羅臼町役場のように、自前でクマ対策専門スタッフを養成している自治体は全国で0.05%あるかないかです。来年も釜石市と同じような事件が、日本のあちらこちらで発生することでしょう。このような場合にこそ、ハント博士の"Partners
in Life" プ
ログラムに沿ったカレリアン・ベアドッグチームが必要です。早期にこのプログラムを日本に普及させたいものだと、あらためて感じました。
2000/10/19 ヒグマとの遭遇情報
弊社のウェブサイトを御覧になったお客様から寄せられた、ヒグマとの遭遇情報です。情報をお寄せいただきましてどうもありがとうございました。
お客様がヒグマと遭遇したのは10月14日午前9時15分頃、場所は北海道の新得町にあるCLUB MED サホロというホテルから300mぐらい山側に入ったところです。遭遇したときの状況は、そのホテルに宿泊して、朝、山の中を散歩していたら直径5センチほどの丸いウンチが5、6っこ山になって周りにいっぱい落ちていたのを発見。まさかクマの糞ではなかろうと考えていたら、なんと20メートル前にヒグマが急に出てきたとのことです。幸い事故にはなりませんでしたが、お客様は死ぬかと思ったそうです。山の中で(最近は里にもクマが出没しますが)真新しいクマの糞や足跡、爪痕などの痕跡を見つけたら、近くにクマが潜んでいる可能性があるので十分注意することが必要です。
2000/10/19 クマ棚の写真
弊社のウェブサイトと相互リンクを貼っている小国山岳会のウェブサイト「飯豊朝日連峰の登山者情報」に、クマ棚の写真がアップしています。登山者情報>506号の順にクリックしてください。
2000/10/19 今年のクマ出没状況(滋賀県、富山県)
弊社のウェブサイトとを御覧いただいたN氏と、富山県在住のHさんから寄せられた情報です。「今年5月末頃に滋賀県北部(木之本町、浅井町、虎姫町等)の民家近くや堤防沿いで目撃情報の記事がありましたが、その後は報道されていません」、とのことです。また、今年、富山のほうでは結構ツキノワグマによる被害出ているとのことです。NさんHさんどうもありがとうございます。
2000/10/17 番組再放送の速報です!
以前お伝えしました、NHKスペシャル「大場満郎南極ウォーク」が再放送になります。今日(10月18日)の深夜0時15分からNHK総合で再放送です。前回見落とした方はぜひご覧下さい。NHKに勤めている知人の話では、編集の段階でカットされているが、ホッキョクグマが1回だけキャンプから300メートル近くにやってきたそうです。その際は、取材班のスノーモービルで追い払い、被害はありませんでした。でも、クマも見たかったですね。そんなわけで、今回は熊撃退スプレーの登場がありません、残念、残念。でも、大場満郎さんをはじめ、参加者が首にかけているオレンジ色ホイッスルが、当社で提供した熊よけホイッスルですよ〜。
内容:1997年6月23日に世界初の北極海単独徒歩横断の偉業を達成した冒険家の大場満郎氏
(ホッキョクグマに接近・アタックを受けカウンターアソールトで撃退)が、”北磁極を目指して計画・準備・実践を参加メンバー自身が行い、目的を成し遂げたときの
感動、満足感を通して自分に自信を持つこと!”を目的とした、「大場満郎と北磁極
を目指す冒険ウォーク2000」を今年4月に行われた。思わぬアクシデントが発生し苦難の連続であったが、当初の目的が達成された。
見所:極寒の自然とそれに挑む人間のか弱さ、参加者の心の葛藤、目的を達成した人の笑顔など。
2000/10/17 ドライバーがクマに餌を・・・
JAF(社団法人日本自動車連盟)が会員に配布している、『JAF-MATE』11月号の中に、ドライバーが車を停めて、道ばたにいたブラックベアにパンを与え餌づけしている写真が載って
いました。もちろん米国ノースカロライナの国立公園の話ですが。ただし、米国ではクマに餌を与えることは禁じられています。なぜなら、野生のクマに餌(放置した残飯や生ゴミがクマに食べられることも同じ行為)を与えることによって、クマに備わっている人間に対する恐怖心が薄れさせ、クマの行動を次第にエスカレートさせ、家に上がり込んだり人間に危害を加えるクマに変貌させてしまうからです。日本でも知床国立公園で、野生のヒグマに食べ物を与える愚かな観光客が実際に存在しており、地元の人々に大変ひんしゅくを買っています。『JAF-MATE』ではこの点について触れていませんが、興味のある方は海外ニュース(World
traffic affairs)のページをご覧下さい。
2000/10/14 続・昨年尾瀬で起きた人身事故の真相について
10月11日の「昨年尾瀬で起きた人身事故の真相について」を日本クマネットワークのメーリングリストで配信したところ、様々な議論に発展し、多くの意見が寄せらています。一つには、「被害者が子グマを抱いた」という噂が昨年から現地で流布されており、桐生タイムスの報道は誤りではないかと、昨年尾瀬で起きた人身被害を取材した、山と渓谷社の編集スタッフからの指摘です。彼は現地の関係者や青森県在住の被害者にも直接会って取材しています。ただし現時点では、「クマを抱いた」のが単なる噂なのか、真実なのかは結論づけられていません。二つ目は、日光国立公園の尾瀬を管理・運営している環境庁や県、財団法人尾瀬保護財団など関係者の対応の不備についてです。事故直後には警察による所定の調査が行われただけで、環境庁による現地での詳細な調査や、被害者に直接会って聞き取りをすることも行われていません。また、クマによる事故が発生した付近の一時閉鎖(再被害を未然に防ぐため)や、専門家による現地調査も実施されていません。これがと同じようなクマによる人身被害が、米国の国立公園で起きた場合には、現地のパークレンジャーか野生生物保護管理局のクマ専門官が、クマが出没したルートの閉鎖、現地を調査、問題グマの処置、場所によってはクマ対策の特殊訓練を受けているカレリアン・ベアドッグを連れてルートを巡回する・・・などの対策が取られます。
最近現地を視察した、ヒグマ対策のエキスパートの話によれば、ヒグマ出没が頻繁に起きて危険度が高い知床国立公園の知床五湖と比較しても、尾瀬にはツキノワグマの痕跡が知床五湖以上に多い場所があったということです。そして、ハイカーや山小屋関係者は頻繁にクマを目撃している状況が今も続いています。昨年の人身事故発生後に、ようやくクマを注意するように呼びかけるチラシが観光客に配られたり、看板が立てられたそうですが、尾瀬で行われているクマの危機管理対策は、米国の国立公園とは全く比較になりません。
ただし、このことは日本全国の国立公園に共通して言えることです。我々は野生動物に対する危機管理がされていない国立公園を、管理している側から知らされないままに利用しているわけです。クマ対策が最もとられている知床国立公園ですら、クマ対策のノウハウを持っている地元斜里町役場から、環境庁は指導を受ける立場でしかありません。十和田・八幡平国立公園の秋田県側では、環境庁の展示施設の真向かいにあるドライブインで、狭くて汚れた劣悪な環境でツキノワグマが堂々と飼育されていたこともありました。長野県の上高地では、山小屋から出される生ゴミを、複数のクマが食べに通ってくるのですが、環境庁の職員は「ここは国立公園内だからクマは殺せない」と言うだけで動こうとはせず、民間のクマ研究者グループが、ボランティアでクマ対策を行っています。これが日本の現実です。
2000/10/14 地球交響曲 第三番上映会
地球環境の美しさ大切さを訴えかけるだけでなく、一人一人の心の無限の可能性に言及する「こころの映画」として、大きな反響を呼んできた映画「地球交響曲 第三番」上映会が11月10日(金)に東京都・中野ゼロ大ホールで18:30開場 19:00上映開始の日程で開催します。
地球(ガイヤ)の心が見えてきます。いのちの不思議が聴こえてきます。地球交響曲ガイアシンフォニー第三番「地球の声がきこえますか?」という呼びかけで始まる映画「地球交響曲」は、地球環境の美しさ大切さを訴えかけるだけでなく、一人一人の心の無限の可能性に言及する「こころの映画」として、大きな反響を呼んできました。1992年11月「第一番」、1995年4月「第二番」を公開。現在まで全国数百万人の方々にご覧頂いております。「地球交響曲 第三番」は、私達のこころの奥に眠っている五千年以上前の記憶を呼び覚まし、“地球のこころ”“いのちの不思議”に遠く思いを馳せる「魂のロードムービー」です。故星野道夫さんや、フリーマン・ダイソン(宇宙物理学者)、ナイノア・シンプソン(外洋カヌー航海者)が出演されています。詳細はこちらをご覧下さい。
2000/10/14 カスタムナイフショー
第21回JKGカスタムナイフショーが下記の日程で開催されます。28日には第16回JKGカスタムナイフコンテストの作品が展示されます。
期日:2000年10月28日 12:00AM~5:00PM
29日 11:00AM~4:00PM
会場:東京・臨海副都心 TFTホール(TFTビル西館2階) 入場無料
主催:ジャパンナイフギルド
問い合わせ:ジャパンナイフギルド事務局 TEL.03-3939-0051(マトリクスアイダ内)
会場(当日のみ) TEL.03-5530-5082
2000/10/14 保護された子グマが元気に育つ
新潟県岩舟関川村の猟友会員のSさんとBさんが、今年の5月にクマの駆除を行ったわかブナ高原スキー場近くの山で、親グマと知らずに撃ったクマの子ども2頭を飼育している。無事に育った2頭は9月27日に福島県の東北サファリパークに引き取られる。この子グマは、雄と雌のツキノワグマ。保護した当時はどちらも2キロ弱だった。SさんとBさん、隣同士で付き合いも深いことから一緒に育てることになった。「よく泣いたもんだから」とBさんはしばらく夜も一緒に寝て育てた。近所の人たちも朝晩の散歩や餌の世話などで協力し、約20キロまで成長した。
9月10日に山に返したが4日後には集落に戻ってきてしまい、SさんとBさんは2頭の行き場を村役場と相談していた。東北サファリパークに引き取られる日を間近に控え、Bさんの長男は、「いつか会いに行きたい」と少し寂しそうだ。(平成12年9月27日 新潟日報)
○この情報をお寄せいただきました新潟県のWさん、どうもありがとうございました。
2000/10/11 昨年尾瀬で起きた人身事故の真相について
昨年の6月6日に群馬県の尾瀬湿原で、青森県から観光に来た夫婦連れの観光客が、飛び出してきたツキノワグマに襲われて怪我を負うという人身事故が発生しています。その当時の報道によると、関係者のコメントには、尾瀬にはクマがいなかったというものがありました。また、なぜクマが人を襲ったのか、原因がはっきりしないまま、警察や環境庁(尾瀬は日光国立公園の一部)による詳しい調査も行われずに、事件はうやむやになったままでした。ところが、その事故の真相について、9月20日付の桐生タイムスが記事の中で触れているのでご紹介します。
桐生タイムスでは平成12年9月18日、19日、20日の3回シリーズで、「記者の視点〜狩猟者とクマの危機」を掲載しました。第1回目は「1頭の死が共存を問う」と題して、ツキノワグマの有害鳥獣駆除を見直し、共存を目指す群馬県の保護管理計画の取り組みと、実際に現場で大変な苦労をしながら、クマの保護管理と被害対策に努力している、地元桐生猟友会の取り組みについて書いています。2回目は「山里が持つ共存ルール」と題して、クマの剥皮被害に悩む林業者が、桐生猟友会がはじめたツキノワグマの保護管理行動に一緒に参加し、悩み、苦しみながらもクマとの共存の道を模索している様子に触れています。3回目「やるべきことの実践」のなかで、捕獲放獣、テレメ調査、クマによる人身被害、人とクマとの共存、桐生猟友会の積極的なプラス思考の取り組み、クマを通した環境教育などについて書かれ、「クマの危機はその象徴で、問われているのは結局、私たちの生き方なのだ。」と結ばれていました。
注目したいのが、第3回目の取材中での猟友会関係者の発言です。「ことし尾瀬で(注1)、ハイカーがクマに襲われけがをした。登山道を歩いていただけで襲われたとしたら、クマを恐れるのに十分な理由となるが、その後、この人は子グマを抱き上げていたことが分かった。これは親グマに襲われる典型的ケースだが、肝心な部分をどの新聞も報じていない。クマを一方的な悪者にしないためにもマスコミの協力は欠かせない・・・」これは非常に重大なことです。なぜ被害者は真実を述べなかったのか。警察をはじめ、環境庁や尾瀬湿原の管理者(県や財団法人尾瀬保護財団など)はこの事実を知らなかったのか、知っていても公表しなかったのか? クマによる被害の大部分は人間の側に何らかの原因があります。その原因を正しく把握し、その原因を取り除くことが、次の被害の発生を防ぐためにはとても大切です。被害防除の基本です。それを怠った上に、正しい情報を伏せていたとしたら(地元の観光業に影響が出る可能性があるなど様々な理由で、行政や関連団体がマイナスと思われる事実を伏せる場合があるからです)、責任者の管理責任は追及されるべきです。また、真実を報道できなかった(報道しなかった)マスコミも、非力な取材力を恥じるべきではないでしょうか。
注1:記事の中で「ことし尾瀬で」と書かれてあったので、桐生タイムスに電話をかけ、担当された青木記者の方に確かめたところ、昨年の6月に起きた人身被害のことであると確認されました。
2000/10/11 クマ本が2冊追加
クマに関係する書籍を集めたクマ本ライブラリーに、蔵書が2冊増えて72冊になりました。
2000/10/11 大発見、岩手県には2種類のツキノワグマがいるってホント!?
岩手県に生息するツキノワグマは、奥羽山系と北上山系で体の形態に差異があることが、農林水産省森林総合研究所東北支所(盛岡市)と東京大学海洋研究所(大槌町)などの調査で判明した。調査したのは森林総研東北支所鳥獣研究室の大井徹主任研究官と東京大学海洋研究所の天野雅男助手。大井研究官らは岩手県猟友会の協力を得て、県内で捕獲や有害鳥獣駆除されたツキノワグマ138体(奥羽山系62体、北上山系76体)の頭骨を分析。上あごの長さや幅、鼻骨の長さ、両目の間隔などを調べた。その結果、奥羽山系のグループは、北上山系のグループに比べて上あごや鼻骨が長く、上あごの幅や両目の間隔は短い傾向が見られた。奥羽山系のクマは「長めの顔」、北上山系のクマは「短めの顔」だった。これだけの差異が生じるには、生息域が分断され、長い歳月を経たためと考えられる。これほど形態の差異が生じているということは、奥羽山系と北上山系のツキノワグマのグループは、遺伝子レベルでの差異があるとことが示唆される。 詳細はこちらをご覧下さい。(平成12年9月26日付 岩手日報)
2000/10/11 LINK情報
ぷりマミーさんが運営する、[ぷりぷり山荘]のウェブサイトです。尾瀬, 武尊, 秩父・奥秩父・奥多摩,
上信越高原の高山植物の紹介やルート情報、様々な尾瀬の情報を紹介する尾瀬写真館、掲示板、リンク集など見所が満載です。美しい画像に圧倒されますよ! [ぷりぷり山荘]へはこちらから御覧いただけます。
2000/10/11 LINK情報
MATSUさんが運営している[情報調達名人]は、動物、検索エンジン、美容・健康、レジャー、食べ物、暮らし、子供、カルチャー、コンピューター、ファッション、ビジネス・・・など、様々なジャンルのリンク集ホームページです。[情報調達名人]はこちらから御覧いただけます。
2000/10/11 LINK情報
「滝の飛翔」は元鉄道マニアだったという遥香さんが運営している、北海道の素晴らしい滝を紹介するホームページです。一目で分かるクマの出没度や自然度の表示もあります。平成12年10月にリニューアルして、とてもクールなホームページに生まれ変わりました。「滝の飛翔」はこちらから御覧いただけます。
2000/10/11 Link情報
超多忙生物学科学生のhanaさんが、米国カルフォルニア州のREDWOOD
NATIONAL PARKに行ってきました。[REDWOOD]のホームページでは、そこでの素晴らしい体験が、デジタル画像と一緒に紹介されています。hanaさんのお話では、REDWOOD
NPにもブラックベアが生息しているそうです。REDWOOD NATIONAL
PARKのホームページはこちらからご覧下さい。
2000/10/04 我が家にクマが出没!?
昨日(10月3日)の午後、飼い犬のマックス(雄・ラブラドール 1歳7ヶ月))が騒々しく吠えていた。夕方、犬を散歩に連れ出すためにマックスを鎖から解放した途端、彼は軒下に猛然と走り寄り、何かに向かって吠えまくった。最初は野良猫かと思いきや、なんと、そこにいたのはクマはクマでもアナグマではないか(アナグマは正式にはニホンアナグマと呼ばれ、クマと同じ食肉目に分類されるがクマの仲間ではない)!。犬をアナグマから引き離し、とにかく散歩に出かける。30分ほどして戻ると、案の定アナグマはいなくなっていた。
ところがである、夜中にまた犬がさかんに吠えまくるので、隣近所に申し訳ないと思い懐中電灯を持って外に出てみる。と、またあのアナグマ君が軒下にいるではないか。このアナグマ君、私が1メートルまで近づいても逃げない。けがか病気でもしているのかと光を当ててみるが、よくわからない。私が動かないので安心したのか、それともよほど疲れているのか、背中を丸めて居眠りモードに入ってしまった。仕方がないので、彼(彼女?)を起こして、なんとか軒下から追い出そうと試みる。アナグマ君、さすがに1メートル以上近づくと威嚇してくるが、別に危険はなさそうだった。こちらもできるだけ丁寧に扱ったために、アナグマ君を追い出すまで40分以上もかかってしまった。以前にはカモシカが我が家のすぐ脇にまで出没したこともあったし、フクロウが裏の杉林に飛来することもたまにある。しかし、生きている野生のアナグマを、これほど間近で見たのは生まれて初めてのことだった。アナグマ君の写真もアップしたので見てやってください。(アウトバック・藤村)
2000/10/02 テレビ番組に当社のクマ避けグッズが!
哺乳類学会も終了し、ようやく盛岡に戻りました。哺乳類学会では北米で注目されている特殊犬(カレリアン・ベアドッグ)を利用したクマ対策についてポスター発表を行いました。ノートブック型パソコン(PowerBook2000)に収録したデジタルビデオ映像を使用しての説明は、とても好評をいただきました。
さて、本日の午後9時からNHK総合で放送になった、NHKスペシャル『北極圏 700キロを歩く冒険家・大場満郎と若者達〜初体験35日間の感動の記録』と、午後11時からTBS系列の全国ネットで放送された、情熱大陸『ロッキーの小さな家族』動物写真にすべてを!(TBS)を御覧になりましたか?
大場満郎さんご本人から聞いた話では、たぶん今回は参加者が多かったのと、同行したNHK取材班のスノーモービルの騒音の影響で、ホッキョクグマは出没しなかったということです。当社が提供したカウンターアソールトは写りませんでしたが、大場満郎さんをはじめ参加者が首から提げていたオレンジ色のホイッスルは、当社の「熊よけホイッスル」です。
それから、「情熱大陸」に出演された動物写真家の原田純夫さんが、グレイシャー国立公園の岩場でマウンテンゴートを撮影しているときに、ザックにぶら下げていたのが、当社の提供したカウンターアソールトと専用バックルホルスターです。新刊『ベア・アタックス』を読まれた方はおわかりでしょうが、グレイシャー国立公園はグリズリーベアによる死亡事故が多いところなのです。
2000/10/02 クマ情報(大阪府)
10月1日付の朝日新聞(大阪版)の「リクエスト」の欄に、「いつまで続くクマ騒動・捕まえた後はどうするの?」が掲載されていました。
大阪府高槻市原の会社員の自宅で9月12日朝、自宅裏の小屋の網が破られ、鶏が襲われた。その事件が報道されて以降、「クマちゃんをたすけて」「自然破壊の被害者。どうぞ山奥へ帰らせてあげてください」「ツキノワグマは絶滅の道をたどっています。殺生することなく命を守って下さいますように」といった手紙や電話が、高槻市役所に相次いでいる。手紙や電話は1週間ほどで10数件。7月に目撃情報の相次いだ自治体でも同じような状況だという。一方、被害を受けた地元は「放置してもらっては困る」という。原にクマが出没したのは7月の2回に続き3回目。初めて家畜が襲われたこともあり、地元の不安は強い。地元からは「捕獲、場合によっては射殺」の要望が強い。高槻市森林整備課は「クマを助けて、という気持ちも分かるが、地元の不安も無視できない。」できれば、クマが住んでいた山に静かに戻ってほしいというのが本音らしい。大阪府緑地整備室の調べでは、少なくとも過去百年の学術的文献には(大阪には)クマの生息の記録がない。そもそもいない前提だから府のレッドデータブックにも載せていない。同室では捕獲した場合に備えて、動物園などに引き取りを打診しているが、色よい返事は得られていない。クマ対策には「放獣」というやり方もある。捕獲したクマに唐辛子のスプレーを吹きかけ、人間の怖さを教えたうえで山奥に返すわけだ。だが、府内に山奥と呼べるほどの場所はない。兵庫・京都両府県にも打診しているが、「クマを放される側の住民感情を考えると難しい」と難色を示され、こちらも実現するかどうかは微妙。
広島県戸河内町は、1991年から全国に先駆けて(クマの)放獣を始めた。これまでに約20頭を山に帰した。同町産業課の栗栖浩司さんの話では、自然保護の視点からでなく、一番の目的は人畜被害の防止という。放したクマには無線発信機を取り付けて行動範囲を随時調べる。高齢のクマや「再犯」の場合は射殺もしている。栗栖さんは「京阪神のクマ騒動は知っている。お互い他人事のように『うちのクマじゃない』と言っている限り、解決はできない」と指摘する。どこの生まれか分からない「放浪グマ」が目撃された以上、その自治体にも生息可能な環境があったわけだから、各自治体や住民が責任を持つしかない、というのだ。「動物園への引き取りや放獣が難しく、人に危害を加える恐れがあれば、射殺もやむを得ない。いずれにしても、事前に『この場合は殺す』『この場合は逃がす』と明確な基準を決めておくべきだ。そうしないと感情論に負けて身動きが取れなくなる」 長年クマ問題に取り組んできた担当者の言葉には信念がこもっている。明確な基準は、京阪神の今のクマ騒動には無い。(朝日新聞 平成12年10月1日)
2000/09/29 哺乳類学会レポート
9月28日から日本哺乳類学会2000年大会が、大阪市立大学で開催中です。28日にはクマ保護管理検討作業部会が開かれました。
2000/09/29 テレビ番組
10月1日 午後11:00〜TBSで放送予定の「情熱大陸」で、米国モンタナ州に家族で移り住んでいる、野生動物写真家の原田純夫ファミリーが紹介されます。今年の6月にモンタナに行った際に、個人的にも大変お世話になった方達です。ぜひご覧ください。
2000/09/29 近畿地区のクマの状況
9月27日に大阪府の尼崎市立産業郷土会館にて、日本クマネットワーク総会(JBN)の開催に合わせて『近畿地区現状報告会』が開催されました。西日本に生息するツキノワグマの分布域は孤立したものがほとんどですが、生息数や被害状況など大きな地域差が見られます。また、各地で研究者によって生態や生息数、被害防除などの調査や研究が行われています。隣接する地域では連携も必要な場合もありますが、実際には県境を越えた連携は行われていません。そこで、日本クマネットワーク総会が近畿地区で開催されることを機に、各地域の活動内容に関する情報交換を行い、隣接する地域の現状を把握すると同時に把握されている現状と今後の方針について各地域の研究者がともに考える機会をもつたという目的で、『近畿地区現状報告会』が開催されました。
報告
・兵庫県の状況 片山 敦司(野生動物保護管理事務所 関西分室)
・鳥取県の状況 西 信介(鳥取県林業試験場 森林管理研究室)
・福井県の状況 高木直樹(獣害総合研究所)
・滋賀県(湖西地域)の状況 小林 勝志(滋賀県朽木村)
・和歌山県の現状 前川 慎吾(開智中学校・高等学校非常勤講師)
・京都府の状況 高柳 敦(京都大学農学部森林生物学研究室)
2000/09/29 書籍案内
野生動物メーリングリスからの転載記事です。投稿者の許可が下りたのでここに転載します。北海道のヒグマに関して、「どうする? ヒグマとの共存」という題名のルポ記事を、平田剛士(フリーランス記者)さんが発売になったばかりの季刊誌「ヌプカ」第2号に書きましたので、よかったらご覧下さい。「専門家の方々に取材させていただき、ヒグマによる人身事故の分析、防御方法の研究、農業被害のこと、保護管理の方向性、といったことを盛り込んでいます。「ヌプカ」は道内各書店のほか、首都圏では有楽町・東京交通会館内「どさんこプラザ」、青山ブックセンター本店、同六本木店、同新宿店、ジュンク堂書店大宮ロフト店などで扱っているそうです。」とのことです。
2000/09/25 クマの学習教材
25日付け朝日新聞(朝刊)の「ひと」に、茨城県立自然博物館の山崎晃司氏が紹介されています。『・・・クマについて学習したことがありますか? 日米のアンケート調査でロサンゼルスの小学生は「はい」が57%、茨城県つくば市などの小学生は1%だった。 「クマは、正しい知識や情報不足のせいで殺されてきた。まず子供達にクマとのつきあい方を学んでほしい」 茨城県自然博物館の学芸員。(米国政府の助成で)ロサンゼルスの博物館と共同でクマ教材を作った。ヒグマやツキノワグマ、シカの頭骨、クマの毛皮といった標本。足形のレプリカ、クマを追ったビデオと参考文献、生態研究用の発信機付き首輪、各種のクマ追いグッズなど33点。希望校にはトランクごと宅配便で送って貸出もする。 東京の高尾自然科学博物館に勤務していた1992年、奥多摩ツキノワグマ研究グループを結成。9年間で延べ37頭に発信機付き首輪や標識を付けた。「東京に(野生ツキノワグマが)おそらく5,60頭はいます」 教材になった6歳半のメス「FG5」は3年前、放牧中のヒツジを7頭襲ったため緊急避難的に射殺された。その毛皮には銃弾の穴と乳飲み子がいた証拠の大きな乳首が残っている。870haに及ぶ行動域の地図やヒツジが襲われた現場の写真も入れた。 「なぜクマが殺されたのか。具体的なクマの生活史から人間とクマの仲たがいを子供達に考えてもらいたい。実物だけが持つ迫力があります。」 既に、利用申し込みも来ている。この夏も長野県軽井沢町や大阪府、兵庫県などでクマ出没が関心を呼んだ。 奥多摩ではここ数年、市町村担当者や森林組合、猟友会員などの意識が変わってきた。クマが出ても、都の職員や研究者らと協議して、駆除しないで、追い払うようになった。「クマは厄介な存在ではない。むしろ、クマが残る豊かな森は誇っていい。クマの存在を公表し、自然の豊かさを売り込む時代ですよ。』(朝日新聞 平成12年9月25日朝刊)
【コメント】クマの教材セットには弊社のクマ避け商品やクマ対策食料コンテナが含まれています。
2000/09/25 ProMouseが届きました
iCubeと並んで話題なっている光学マウス「ProMouse」が、アップルストアーから届きました。早速、愛機のPismo
(PowerBook2000)に接続してみました。そうれはもう、快適です。画像をアップしたので興味のある方はこちらをご覧ください。
2000/09/25 イベント情報(大阪府)
日本哺乳類学会2000年大会が9月28日から10月1日まで、大阪市立大学元教養部講義棟で開催されます。弊社の藤村もポスター発表「北米で注目されている特殊犬を利用したクマ対策法の紹介(カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラム)」を行います。この他にもクマ関係の発表が多数予定されています。学会員以外の方も参加できます(参加費 一般/5,500円 学生/4,000円)。クマに関連した主な発表は以下の通りです。
[ 口頭発表 ]
9/29
09:45 ニホンツキノワグマの食性とクマハギの関係 吉田 洋(岐阜大・連農・生物生産科)・他
10:00 岩手県産ツキノワグマの頭骨形態の地理的変異 天野雅男(東大・海洋研・大槌センター)・他
10:15 生息地条件によるツキノワグマの駆除パターンの違いについて〜岩手県の事例〜 大井 徹(森林総研・東北)
10:30 環オホーツク海地域におけるヒグマの遺伝的多様性と系統地理的歴史の考察 増田隆一(北大・理・染色体研)・他
10:45 野生のヒグマの体毛回収、DNA個体識別にもとづく個体数と行動圏の推定 佐藤喜和(東大・農・野生生物)・他
11:00 マレーグマ後肢の樹上性適応 佐々木基樹(国立科博)・他
[ ポスター発表 ]
9/29 09:30 ~10/1 13:00
エゾヒグマの糞中エストラジオール濃度測定による発情周期モニタリング法の検討 石川明子(北大・獣医・繁殖)・他
ヒグマ捕獲用ワナの改良と課題 釣賀一二三(北海道環境科学研究センター)・他
ヒグマ捕獲個体構成と捕獲分布の特徴 間野 勉(北海道環境科学研究センター)・他
アルゴスシステム利用によるくまの移動追跡の事例 大井 徹(森林総研・東北)・他
北米で注目されている特殊犬を利用したクマ対策法の紹介(カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラム) 藤村正樹(有限会社アウトバック)
秩父山地におけるツキノワグマの空間利用 ーメス成獣2頭の季節変化について 橋本幸彦(東大・野生動物,
現:自然研)・他
2000/09/25 イベント情報(岩手県)
(財)盛岡市動物公園公社では9月23日から10月1日まで、ツキノワグマの生態を紹介する、子供向けの企画展を開催します。弊社では展示物の貸出協力を行っております。
お問い合せ先:(財)盛岡市動物公園公社 岩手県盛岡市新庄字下八木田60-18
TEL
019-654-8266
2000/09/25 イベント情報(秋田県)
11月12日(日)に秋田県秋田市において、「東北ニホンザルフォーラム2000 今、秋田の地でといなおそう、動物たちとのおつきあい」(主催:同フォーラム実行委員会)が開催されます。お問い合わせは下記までお願いいたします。11日には白神山地でのエクスカーションと、八森町主催の八森町ニホンザルフォーラムも開催されます。参加申し込みの締め切りは10月15日です。
お問い合せ先:〒053-0035
北海道苫小牧市高丘 北海道大学苫小牧演習林
東北ニホンザルフォーラム2000実行委員会
揚妻直樹
TEL 0144-33-2171
FAX 0144-33-2173
2000/09/19 緊急のお知らせ
本日ただ今、大場満郎さんから電話をいただきました。今年4月に北磁極に行われた「大場満郎とめざす北磁極冒険ウォーク2000」のテレビ番組が、10月1日に放送になるとが決まったとのことです。放送予定は10月1日(日) NHK総合 午後9時からの「NHK
スペシャル」で放送になる予定です。ただし、シドニー・オリンピックの閉会式がその前に放送されるので、閉会式の時間が延長になった場合には、番組の放送時間も多少ずれるかもしれません。皆様ぜひご覧ください。なお、有限会社アウトバックはホッキョクグマ対策として、大場満郎さん一行に熊撃退スプレー・カウンターアソールトと熊よけホイッスルを提供しております。
2000/09/17 クマ被害情報(岩手県)
岩手県釜石市箱崎町で9月13日午前零時過ぎ、民家のニワトリ小屋にクマが侵入し、愛玩用に飼育されていたチャボ7羽を食害する事件が起きた。周辺では2ヶ月程前から、クマによるニワトリの食害が相次いでいる。釜石署などによると、被害にあったのは会社員K氏のチャボ。夜中に騒がしさに気がついて外に出ると、クマが小屋の中でチャボを食べていた。一度は爆竹をならして追い払ったが、すぐに戻ってきて、また食べはじめた。通報を受けて駆けつけた釜石署員らが、再び爆竹を小屋に投げ込み、なんとかクマを追い払ったという。小屋の金網にはクマが開けた直径60センチの穴があり、中には、ほとんど骨となった一羽のチャボの死体が転がり、6羽の死体は消えていた。クマは体長約1メートル20センチの雌のツキノワグマで、箱崎地区で7月頃から、他のニワトリ小屋を荒らしている同じクマと見られている。
釜石市農林課は7月中旬、地区内の山林2カ所に、捕獲用のドラム缶罠に蜂蜜を入れて捕獲を試みたが、8月に4カ所に罠を増やしたにもかかわらず捕獲できていない。「家庭から出る生ゴミなどニワトリ肉の味が忘れなくなったのでは。食い意地が張っている上にずる賢く、解決策が見つからない」と頭を抱えている。一方、警察には「発砲してでも追い払ってほしかった」と住民から批判の声が。これに対して、釜石署では「クマがいた、というだけで撃つわけにはいかない。クマが人間に突き進んだりしたら使用もあり得るだろうが・・・」と慎重だ。(朝日新聞岩手県版 平成12年9月14日朝刊)
【コメント】 近刊「ベア・アタックス」にクマによる家畜の被害として、羊を襲うブラックベアやグリズリーベアの例が紹介されています。この本の中でスティーブン・ヘレロ博士(カルガリー大学動物行動学教授)は、羊を殺すようになるブラックベアの数は、割合としては少ないが、この特質(羊を襲って殺す)は一度身に付くといつまでも持続すると書かれています。そして、羊を殺したブラックベアを射殺処分することは、通常の管理手段として認められているとのことです。また、牛の補食を繰り返すグリズリーベアは、罠で捕獲して他の場所に移すか、もしくは処分すべきであろうと述べられています。私が今年6月に視察した米国モンタナ州ショートウでも、3匹のグリズリーベアの兄弟によって、羊が7匹殺されて食べられる事件が発生しており、3匹とも罠で捕獲され、それぞれ別の場所に移動して放獣されました。私はそのうちの2頭の放獣作業に関わりましたが、同州野生生物局に勤める友人の説明では、雄グマが問題を起こして2度目に捕獲された場合には、動物園などの施設に収容されるか処分されるそうです。釜石市でニワトリの食害事件を続けて起こしている問題グマは、捕獲して処分するしかないと思います。数年前に同地でニワトリを襲って食害したクマと同じ個体かは分かりませんが、被害の翌日に釜石市農林課の方に案内されて現場に行った際に、被害にあった隣家のご主人から、「騒がしいので窓を開けて懐中電灯を照らしたら、クマが怒って向かってきたので慌てて窓を閉めた」という話を聞きました。人家に侵入したり、人に飼われている家畜を襲うようなクマは、人に対する恐怖感が薄く、場合によっては人を傷つける危険性が高いと思います。ここで注意しなくてはならないことは、全てのクマが問題を起こすのではなく、問題を起こすのは家畜を殺すことを覚えた(学習した)個々のクマだということです。問題を起こすクマを適切に管理することが、人間とクマとの軋轢を減らし、人間とクマとが共存するために必要なのです。
2000/09/17 「クマの畑」(宮城県)
ツキノワと棲処の森を守る会(代表/板垣悟・宮城県仙台市)の会報「ツキノワグマの代弁」52号が発行になりました。今回の主な内容は、8月25日のズームイン朝等で放送された、「クマの畑」に現れたクマの映像(ミヤギテレビが撮影)や、8月26日、27日に仙台市で開かれた「第8回クマを語る集いin仙台」(クマを語る集いin仙台実行委員会主催)のレポートです。「クマの畑」とは、クマによるデントコーン(とうもろこし)被害が深刻な宮城県川崎町に住むハンターの佐藤善幸さん(農業)が、クマの被害を防ぐ目的で自分の土地を3年前からツキノワと棲処の森を守る会に提供し、仲間のハンターとツキノワと棲処の森を守る会が協力し合ってクマに食べさせるために作っているトウモロコシ畑のことです。ユニークな試みとして、NHKをはじめ多くのマスコミで取り上げられています。なお、ツキノワと棲処の森を守る会では「ツキノワグマのフィールド観察会」を11月3日に宮城県秋保町で予定しています。詳しくは下記にお問い合わせください。
お問い合せ;ツキノワと棲処の森を守る会
宮城県仙台南郵便局私書箱第36号 TEL/FAX
022-295-1320
事務所/宮城県仙台市太白区長町南2-15-21
3 TEL/FAX 022-246-0496
kumall.9@f4.dion.ne.jp
2000/09/17 時代錯誤の箱罠
9月2日付の朝日新聞の「記者ノート」に、「時代錯誤の箱罠(企画報道室・清水弟)というコラムが載りました。清水記者は8月26日、27日に仙台市で開かれた「第8回クマを語る集いin仙台」(クマを語る集いin仙台実行委員会主催)に泊まりがけで参加してくださいました。
仙台市内で開かれた「クマを語る集い」の会場に箱ワナが展示された。クマ役の人が中にはいると、ガッシャーーン。鉄製の扉が落ちた。留め金がかかってびくともしない。
宮城県内の有害鳥獣駆除では今でも使われている。長さ2メートルほどの鉄ヤリが添えられ、これで捕まえたツキノワグマを刺し殺したのだ、という。
箱ワナを持ち込んだ宮城県川崎町の農業、佐藤善幸さん(52)は狩猟歴30年のベテランだが、「箱ワナはクマを絶滅させる」と訴え続けてきた。捕まったクマは鉄棒をかじり、歯がボロボロになるから、野性に返すこともできない。佐藤さんは「各地でクマが激減したのは箱ワナで乱獲したせいだ。20年以上反対してきたが、猟友会も行政も動かない。逆に私が駆除隊から駆除されてしまった」と苦笑する。
仙台には「ツキノワと棲処の森を守る会」(代表・板垣悟さん・会員150人)というユニークな団体がある。3年前、佐藤さんが提供した山の畑に飼料用のデントコーンを作り始めた。今年は蔵王町の50アールと川崎町は2カ所で計70アールの「クマの畑」を作った。それぞれを2,3頭のクマが利用、農業被害を防ぐ「防波堤」として効果を上げている。
「守る会」は数年来、「鉄ヤリ使用はやめて」と県と交渉を重ねてきた。「宮城県だけが銃刀法を厳格に解釈して鉄ヤリや水没で処分していた。今年4月、環境庁から鳥獣の捕殺に銃器の使用を認める通達が出て、やっと鉄ヤリは追放されます」と板垣さん。
蔵王山ろくは江戸時代から「大グマ多数住めり」といわれ、1967年にも体重220キロのクマが捕獲された。現在のクマは70-80
キロしかなく、それだけ山や森の自然はやせ細ったのだ。クマは豊かな森のシンボルだから、会員の我妻正美さんは「クマ1頭殺したら観光客が1万人減ると覚悟するべきだ」と蔵王町にクマの保護を訴えている。
反対する人もいるが、クマをめぐる世論は確実に変わってきた。箱ワナはあまりにも時代錯誤ではないのか。(朝日新聞 平成12年9月2日)
2000/09/17 Books
北極海・南極大陸単独徒歩横断の快挙を成し遂げた、冒険家・大場満郎(植村直己冒険賞受賞)さんの新刊『笑って死ねる人生がいい』(集英社インターナショナル・発行)が8月31日に発行になりました。本書の中には大場さんの生い立ちや、アマゾン川での決死の筏くだり(初めての冒険)、ニューヨークでのテント生活、凍傷で足の指を切断した話、南極大陸単独徒歩行での貴重な体験、北極海単独徒歩行での危険な体験やシロクマに3回も襲われた話(当社が大場さんに提供した熊撃退スプレー・カウンターアソールトが活躍しました!)、グリーンランドでの植村直己さんの思い出・・・・などが収録。生きることにつかれた人や生きる目的を見失った人、夢に向かって生きている人や可能性がいっぱいの人、その他たくさんの人達にぜひ読んでいただきたい本です。
2000/09/17 Books
「ラジオライフ」10月号(三才ブックス)に滋賀県内で行われている、ツキノワグマのラジオ・テレメトリー調査(テレメ調査)を同行取材したレポートが掲載になりました。ラジオ・テレメトリー調査とは、捕獲した野生生物に発信機をつけて放し、発信機から発信される電波の発信源を受信機で調べ、野生生物の生態を調べる調査方法です。魚や蛙、白鳥やクマ、鯨など様々な野生生物の生態調査に使用されています。最近では静止衛星のシステム、GPSやアルゴスを利用した最新のIT
技術を応用したテレメ調査も行われています。
2000/09/17 クマが民家に侵入(山形県)
8月2日のクマ情報に一部誤りがありました。山形県米沢市で民家にクマが侵入して老婆を襲って怪我を負わせたという情報です。老婆ではなく主婦でした。山形県米沢市で中学校の先生をしているK氏から、その時の新聞記事を送っていただきましたので、改めてご紹介いたします。Kさんどうもありがとうございました。
平成12年6月18日午後8時頃、山形県米沢市関根の民家に、クマが玄関脇の網戸を破って侵入。台所で夕飯の支度をしていた主婦(48)を襲った。主婦はクマに押し倒されたが、大声を上げて抵抗したところ、クマは入ってきた玄関から逃げ去った。主婦は押し倒された際に顔や背中に擦り傷を負って病院に運ばれたが、幸い軽傷という。
米沢署の調べによると、クマは体長1メートルほど。当時高校2年生の次女(16)も家にいたが、無事だった。同署は18日夜、現場付近にパトカーを出動させ、住民に警戒を呼びかけた。現場はJR米沢駅の南東6キロの西吾妻山ろくの農村部。地元では数年前にも民家の窓ガラスがクマに割られたことがあった。
置腸地方では昨年10月、クマが小国町の民家に上がり込んで食器棚などを壊す事件が起きている。(読売新聞 平成12年6月19日)
2000/09/17 中学校でクマのイメージ調査(山形県)
クマの侵入事件の情報をお寄せいただいたKさんがお勤めになる米沢市立第五中学校(生徒数約300人)では、8月2日に2年生の生徒108名が3つの大テーマで「総合的な学習」に取り組み、緊急プロジェクト「クマ!どうする?」というテーマを選んだ生徒40名を対象に、クマに関してのイメージ調査を行ったとのことです。その調査を元に作られた「クマのイメージ・マップ」を見ると、「くま〜 くまんばち、くまぜみ、熊本」「ほえる ガオー・すごい声でほえる」「でかい 人間よりでかい・大きい」「死んだふり おそってきたらねたふりをする、クマを倒した人がいる、ともえなげ」「こわい」「くまのプーさん ディズニーランドに出現プーさん」「冬眠 冬眠(する)、親子そろって冬眠する、冬の行動はあまりしない」「出没 関根、関根に出た、五色、五中の近くにいる、目の前にいるかな」等々、生徒さん達が抱く様々なクマのイメージが現れていて、とても興味深いものでした。
2000/09/17 養豚場にクマ出没(岩手県)
岩手県矢巾町にあるJA岩手県経済連が経営している養豚場にクマが毎日のように出没している。お目当てはブタに食べさせる配合飼料。昨年は配合飼料のストッカーをクマが壊わすトラブルも発生した。幸いブタの被害は起きていないが、ブタが襲われないように、クマに食べさせる分の配合飼料を、養豚場の数カ所に袋に入れて吊り下げている。昨年は養豚場内に猟友会によって設置された箱ワナ2基に、次々と12頭のツキノワグマが捕獲され、内6頭が捕殺されている。今年は管轄する盛岡保健所から岩手県経済連の責任も問われ、自主的にクマ対策をしなければ、有害鳥獣駆除の許可が出ないことになった。そして、8月下旬にようやく電気牧柵の設置が決まった。ただし疑問なのは、いまだにクマを捕獲するための箱ワナが放置されていることである。もちろん、クマが誤って檻に入らないように、扉は閉じられていたが・・・。これって、問題じゃないだろうか?
2000/09/13 クマ情報(広島県)
広島県山県郡豊平町都志見にある道の駅「豊平どんぐり村」で、ウサギ小屋の金網が破られ、飼育していた14匹のうち9匹のウサギが死んでいるのが8月31日に分かった。破損状況から、町はクマに襲われた可能性があるとして警戒している。道の駅を管理している豊平ふれあい公園協会理の職員が30日朝に発見し、可部署に届けた。可部署の調べでは、2重構造の金網が、大人の腰の高さ付近で直径30センチの円形に引きちぎられていた。死んだ9匹のうち、4匹は首や背中に引っ掻き傷があったが、5匹は外傷もなくショックで死んだらしい。同署や町は、金網が工具で人為的に切った壊れ方ではないため、クマの可能性が高いと見ている。他にもニワトリやチャボ、インコなども飼育していたが、ウサギ小屋以外に被害はなかった。町に届いたクマの目撃は、今年に入って16件で、昨年のほぼ2倍。どんぐり村周辺でも5,7月の2回、目撃が報告されている。道の駅には年間30万人以上が訪れ、町は「夜間は投光機を使うなど対策を考えたい」と話している。(中國新聞 平成12年9月1日)
2000/09/12 ワークショップ
9月4日から8日まで「中・大型獣の保護管理に関するワークショップ」(主催・財団法人自然環境研究センター)が東京で開催され、全国から約200人の参加者がありました。鳥獣保護及ビ狩猟ニ関スル法律の改正に伴い、鳥獣の科学的・計画的な保護管理を具体的に進めることが益々求められています。その具体的な方法として、「特定鳥獣保護管理計画」の制度が法律で定められました。そこで今回のワークショップでは、人との軋轢が深刻化しているサル、イノシシ、クマ類に関しての発表と議論が行われました。特にクマ類の保護管理の議論の中で、熊の胆を目的とした違法な箱罠が岐阜県や新潟県など中部・北陸地方などに数多く設置され、犯罪組織が関与している問題や、韓国への違法な熊の胆の持ち出しが横行している問題、法制化された「特定鳥獣保護管理計画」の効果に対する疑問点など様々な問題が、参加者から指摘されました。クマ類の保護管理についての詳細は、こちらをご覧ください。
2000/09/12 クマ出没情報(岩手県)
岩手県盛岡市浅岸小貝沢の農業・Sさんのビニールハウスが9月3日以降クマに荒らされ、中で栽培していたトウモロコシなどが食害された。Sさんによると、クマは7月頃から頻繁に目撃され、9月に入ってから夜に出没し、トウモロコシ以外にも小屋の中の米なども荒らすようになった。このため、盛岡保健所に有害鳥獣駆除申請を出し、5日にビニールハウス内に捕獲用の罠を設置した。盛岡市農地林務課の新田正昭課長は「クマの食べ物がまだ育たないこの時期は農作物を狙うことが多い。」とコメントしている。今年は