春本番、ヒグマにご注意下さい!!
(れは北海道斜里町が平成13年4月に全戸配布したチラシです。)
●春、ヒグマの重要な餌がエゾシカ
冬から春にかけて死亡したシカや弱ったシカをヒグマは積極的に餌として利用しています。特に、3〜4月は冬の間に弱ったシカが次々に死ぬ季節です。
●寄るな、触るな!
シカの死体は一触即発の爆弾?!
ヒグマは人を見れば逃げていくのが普通ですが、シカの死体に餌付いたヒグマはまったく違います。シカの死体のような大きな餌は、一度に食べきれないので、ヒグマはその付近に居ついて、何日間にもわたって食べ続けます。そんな時、近づくものがあれば、餌を奪われまいとして、ヒグマは攻撃的になります。怒りを爆発させて突進してくるヒグマを見たくなければ、シカの死体に不用意に近づいては行けません。
●土饅頭にご注意!
シカを食べる時、ヒグマはしばしば死体を土や落ち葉でおおって土饅頭のようにかくして食べ続けます。シカの死体が見あたらなくても、腐肉臭がすれば要注意です。また、近くにヒグマが見えなくとも、食べた跡があれば、近くに潜んでいます。
●シカの落角ひろいの皆さんへ
特に注意が必要です。落角がよく落ちている場所は、シカの越冬場所であり、そこはシカに餌付いたヒグマがしばしばいる場所です。シカの死体に近づくべからずです。
●山菜取りの皆さんへ
雪解け後、早くに芽吹く草は、ヒグマの大好きな餌のひとつです。良い山菜取りの場所は、ヒグマの良い餌場でもあります。はち合わせしないように、鈴などを持って歩きましょう。また、周囲に注意をおこたらないこと。
●春、海岸の海獣の死体も要注意!
春先は、しばしば海岸にクジラやアザラシなどの死体が打ち上げられています。これらの腐臭は、はるか遠くからヒグマを強力に誘引します。海獣の死体に不用意に近づくのも危険です。
●ゴミ捨て厳禁!!
ここ数年ウトロ市街地へのヒグマの侵入が増えています。ゴミが大きな原因の一つになっています。ゴミに餌付いたクマは、人家や人に近づくようになって危険です。ゴミを屋外に放置したり、埋めたりするのはやめましょう。